恋する上司は同級生!?
キャハハハと明奈が笑う。

そして、やだ冗談よー、と言って笑った。


「きゃー美味しい!つーくんが頼んでくれたピザってサイコー!いつもより美味しいかもっ!」


明奈がきゃあきゃあと騒ぐ。

「冗談いらねーってば(笑)」

明奈はムッとした。

やべ、怒らせちまったか?(汗)

「嘘じゃないもん・・・。けど、つーくんが食べたやつの方が、美味しいかな・・・?」

「ちょ、明奈っ・・・んっ」

明奈が俺の唇に唇を押し当てるようにして重ねてきた。

ほんのりチーズの香りがする。てかっ、痛てぇっ・・・!?

「っん・・・ふっ・・・。つ、強くキスしすぎだよ、明奈・・・。

ここはアメリカじゃねーんだからよ・・・」

ほんと、最近明奈が過激なんだ。

アメリカ・・・明奈のふるさとでは、普通だったのかも知れねぇけどよ。

ピロリン

「・・・つーくん。ケータイ鳴ってるよ?」

「ああ、うん・・・誰だろ」

田町オフィスの社員からだ。懐かしいな。


『司へ。
司が辞めちまって、寂しくなっちまったよ・・・。

でも、それと引き換え、チキちゃんが燃えてきちゃってさ。

めっちゃ仕事はかどってるよ。

司が辞めちまったせいかなぁ・・・?

バリバリウーマンになってるよ』


俺が辞めたら、チキの仕事がはかどり始めた・・・だと?

「ふざけんなッ!」

俺はゴミ箱を蹴飛ばした。

俺がいない方が集中出来るとでも言いたいのかよ!?


「つ、つーくんどぉしたの!?いきなり豹変しちゃって・・・。シラケるよ?」

明奈が怪訝そうな目で俺を見つめる。

・・・そうだ。

こいつはホントに俺が好きなのか?

ちょっと暴れたくらいでこんな顔するなんて、ホントは愛してないんじゃないか?

ただの・・・暇つぶしとでも思われてるんじゃないか?

こいつを、試してみようじゃないか。
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