恋する上司は同級生!?
「なんか最近、先輩と奏くんが怖いよぉ・・・。」


私が奏くん担当になってから1週間がたった頃、先輩と奏くんのバチバチは、酷くなってきていた。

奏くんは、先輩がいる前でだけ、私にやたらと触ってくる。

先輩と来たら、奏くんの前でキスをするし。

やられてる私の身にもなってよね!

「は?何言ってんだよ、チキ。お前は何も心配しなくていいんだよ。・・・お前のことは、俺が守ってやるから」

ドキン!む、むぅ・・・。そういうこと言われると、ホントに、ドキドキしちゃうよ。

「で、でも、私、奏くんに何もされてませんよ?先輩と奏くんが争ってると、私まで、悲しくなっちゃうよ・・・?」

フフフ。ちょっといじめてみちゃった!

「・・・ムカつく」

「えっ?」

「その、奏くんっていうの、めちゃくちゃムカつく。なら俺のことも、司くんって呼べよ」

ええっ!?そんなこと、出来るわけ・・・。

「できないって言うのかよ?」

じりじりと先輩が近づいてきて、私の腰に、手を回してきた。

「ちょっ・・・!せっ、先輩、なんか変!気持ち悪いです・・・。」

そう言うと先輩はバツが悪そうに俯くと、ボソボソと話し始めた・・・。

「だって、チキが、アイツに・・・久留米に取られちゃうんじゃないかって・・・。

すげぇ心配になっちゃって。嫉妬したんだ。ごめん。」
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