恋する上司は同級生!?
次は、ルリがイジメの虜になっていたんだ。

ルリは、次に北上 紗奈子という同級生をいじめるようになった。

トイレに閉じ込めて上から水を被せたり、モップで顔を洗ったり、便器の水を飲ませたり・・・。

最初はトイレで行なった。バレないように・・・。


でも段々、堂々と行なうようになった。

教室で、紗奈子の髪の毛を掴んで引きずり回したり、チョークの粉がたっぷりついた黒板消しを舐めさせたりした。


それをやっているうち・・・私もハマってきたんだ。でも、紗奈子をイジメ始めてから数ヶ月。紗奈子は・・・自殺した。

紗奈子は樹里亜と仲が良くて、紗奈子が亡くなったことを聞くと、樹里亜はひどく泣いた。

「紗奈子っ、紗奈子ぉっ・・・!」

屋上からの転落死だった。血まみれで冷たくなった紗奈子に頬ずりをしながら、樹里亜は大粒の涙を流した。

紗奈子が死ぬと、同じくイジメの虜になっていたナグモが言った。

「次はァ、また樹里亜イジメない?」

それに私達は賛成した。

「「いいねっーーー!」」

そしてまた私達は樹里亜をいじめた。

「お前みたいなゴミは、『ジュリア』じゃなくて、『ゴミリア』だよね!」

「キャハハ、それなぁ!おーいゴミリア?」

樹里亜のあだ名はゴミリア。

それからも酷いイジメは続き、ついに樹里亜は学校に来なくなった。

「ついに来なくなったねーw」

私達はそんなふうに笑っていたから、樹里亜がどれだけ傷ついていたかなんて、考えてもいなかったんだ・・・。
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