恋する上司は同級生!?
それで、今に至る。 その話を聞いたあと、司はゔっ、と口を押さえ、トイレへと向かった。


黒板消しを舐めさせるあたりが、胃を刺激したのかもしれない。

もしかしたらこのまま、司とは別れることになってしまうかもしれない・・・。

そんなことを考えると、とてつもなく悲しく、寂しい気持ちになった。

しばらくして司がトイレから帰ってきて、私に話しかけてきた。

「チキ・・・俺さ、優しくて、友達思いで、可愛くて・・・

言うならば、いじめられている子に手を差し伸べてあげるような・・・

そんなチキが好きだったんだ。


けどさ・・・違かったんだな。


お前は実は、どす黒くて、他人の彼氏のいいなりになるような、最低な女だったんだな」

「ちがっ・・・。私は、樹里亜をイジメから助けたいと、心のどこかで思ってた!」

「なら、親友の幸歩に相談するとか、助ける術はたくさんあったはずだ。


お前はそれをやらなかったんだ」

司のその言葉は、正確で、私の心を強く刺激した。
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