恋する上司は同級生!?
「そこに突っ込んでくるとか!

司先輩も、酷すぎやしませんか!」

私は声がでる限り怒鳴った。

けれど、司先輩は全く動じず、むしろ私を軽蔑するような目で見てきたのだ。


「はあ?ついにお前、俺を悪者扱いか?

さすが、元いじめっ子は違うなぁ」

樹里亜は終始ニヤついていた。

私、本当にもう反省してるのに...!


私がシュンとして下を向くと、それに気付いた樹里亜が震える声で喋り始めた。


「なに、その顔?
......それくらい、ぅちは辛かったんだよ!」

司先輩は樹里亜の肩を抱くと、私を睨んだ。


「チキ、俺......ごめん、もうチキのこと、幻滅しちゃった。ごめん、別れて」



嘘........................でしょ?


私、司先輩と別れなきゃいけないの?

「そんなの、イヤだ!イヤだよ先輩!

お願いします......考え直してよ...」

「そ、そんな事言ったって...、俺、いじめっ子のこと彼女だなんて見れないよ」


先輩は無理やり私を引き剥がす。

樹里亜のことなんて、いじめなければ...!

こんなことにはならなかったのに!
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