有心論
桜と出逢ってからひそかにやりたいと思っていた孤独院での仕事。
それが出来ることになり、俺は喜びを隠せない。
――――――
「もしもし桜っ!?」
『智弥どしたの?』
「俺、仕事決まった!」
『えっ?』
「孤独院のバイト!」
『孤独院のバイト?』
「そう!俺、桜が俺にしてくれたことを孤独院の子供たちにしてやりてぇんだ。」
『あたしが智弥にしたこと?』
「俺に人の暖かさを教えてくれたことだな。」
『何か照れる…。』
「そうゆうとこ好きだぞ!じゃあ今から仕事行ってくるな。」
『ちょっ…智弥?』
――――――――
俺は上機嫌で仕事に向かった。