欲しがる唇
「さっき何でチョコレート倉庫で泣いてたの?それに最近、元気なかったから…」
「じ、実は…」
彼女は顔を真っ赤にして答えた。
「最近、韓国ドラマにハマってしまってドロドロしてたり、じれじれしてたり、想い合ってるのにうまく行かなくてそれを思い出したから元気ないように見えたのかもしれません…
泣いてたのは昨日に見たシーンが昔の自分と重なって感情移入して涙が…」
俺は彼氏と別れたんだと思っていた。
それに感情移入する彼女も凄く可愛いと思った。
「じゃあさ、感情移入出来なくなるくらい俺に夢中になってよ!」
「えっ?」
そう言った彼女にまた俺はキスをした。
そして唇が離れると彼女は言った。
「主任はズルイです…こんな優しくて想いが伝わるようなキスされたらどんどん好きになりますよ…」
そう言った彼女は自分から俺にキスをした。
何度キスをしても足りないくらい俺の唇は彼女の唇を欲しがってる事は変わらない。
離れてはまた唇を重ね、俺達は暫く誰も居ないオフィスで甘いキスをした。