どうか、私の心に傘をさしてください


「風国さん、大丈夫?」


歩み寄ってくる一ノ瀬先輩





心配してくださっているのに





私のためにここまできてくださったのに







最低だ。先輩が、怖いだなんて。




こんな自分が




嫌で、嫌で、嫌で。




大嫌いで




なにかにすがるように、布団をぎゅっと握る




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