誰かを好きになるということ
はつ恋
私はそんな家庭に育ったせいかちいさい頃からあまり好きとか嫌いとかにとくに鈍かった。たぶん、そんな思いをしてきたせいか大人の男のひとがこわくてこわくてしかたなかった。ちかくに寄られるだけで鳥肌がたつほどこわかった。それと同時に元サヤに戻った父と母をひどく嫌っていた。とくに父親のことを許すことができなかった。ちいさな私の反抗心。そして導き出された答えが「男はバカだ」ということ。うすっぺらな一時的な感情で家族を捨てるのが男だと思い込んでしまった。
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