誰かを好きになるということ
私が生まれた家は傍目からみれば普通の家庭にみえたと思う。両親がいて、祖父がいて妹弟がいてわたしがいて。そこいらじゅうにあるほんとうに幸せな家庭だと。

しかし、私はこの家庭に生まれて幸せだったと1度も感じたことはなかった。子供だったからだろうか、少女だったせいか。
でも大人になってもそれは変わらなかった。
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