これも恋と呼んでいいのか
「ナリくんちの甥っ子ちゃんです。ウチが近いので懐いてくれて。ご挨拶は??」
「飛奈多(ヒナタ)です!!」
言ってペコリとお辞儀する。
「来年辺り、結婚する予定なんす。それもあって、ちゃんと就職しようと思って」
なかなかちゃんと考えていた。
しかもそんな相手がいたとは。
「何なら、ダブル挙式しません??お得らしいっすよ」
「ええっ!?」
赤くなる琉ヶ嵜と靖美。
式のことなどあまり考えていなかった。
というか店もあるし、籍さえ入れらればいいかなと思っていた程度で、言い出すのも恥ずかしかった靖美。
「そりゃまあ、……したいよな、やっぱり」
「わっ、私は別に!!」
「……考えてみるか」
「言ってみるもんだ!!」