これも恋と呼んでいいのか

「余計なこと、言ってねえだろうな」


店の事務所で伝票の整理をしながら、不安そうに琉ヶ嵜がぼそっと。


「余計なことって何ですか??」


「分かってて言ってんだろうがこの口は」


むにっと頬をつねる。


「ひわへてほはふほうらほほ、はふんへふは??」


「何言ってるかわからん」


「ひろいれふ」


「はいそこ、イチャイチャしない!!」


ゆきが返品本を手に覗く。


「し!してねえよ!!」


慌てて離れる。


「いよいよ来月ですね、式」


ニヤニヤしながら。


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