これも恋と呼んでいいのか
「ちょっと見直しました。カッコよかったっす、店長さん」
近くの交番に連絡し、外に出て見ていた業平。父も追い掛けて、傍まで来ていた。
「ふん、なかなかやるな」
「そ、そんなことは…当たり前のことですし」
誉められ、赤くなる。
「ちょっと、怪我しちゃいましたね」
飛び付いた拍子に、足を捻ったらしい。
「大したことねえよ」
「荷物、持てます??配達、行きましょか?」
「運転できるのか」
「趣味で。大型まで免許、持ってますんで。地理も任してください」
「助かるが。本当に、何者だよ…」
と、
今度は阿智が血相を変えて飛び込んできた。
「靖美、来てませんか!?」