これも恋と呼んでいいのか
小さくなって、うな垂れる琉ヶ嵜。そっぽを向いて顔を見ようともしない靖美。
「はい、ちゃんと話す!!」
腕組みして2人の前に立つゆき。イタズラをして先生に叱られている中学生のようだ。
さすがに3人育てているだけのことはあった。
「……わ、悪かった、その……」
「もう!!なんではっきり誤解だって言えないんですか?!付き合ってたのも勘違いだったって!!」
「はっ!?」
琉ヶ嵜が一番驚く。
「どういう意味だ!?付き合ってもなかったって…」
「どこまでおバカさんなんですか店長さんは」
「バカって……」
グサリと刺され、さらに落ち込む。
「彼氏の相談してただけで、好きのスの字もなかったそうですよ?」