永遠dream
今日、萌々は学校に来なかった。

先生は熱を出したと言っていた。

出会って2ヶ月、萌々が体調を崩したのは初めてだ。

そして、今。

俺は萌々の部屋にいた。

…………きっと萌々は自分のさだめを知ったのだろう。

だから俺を避けた。

本当にそうなら、今萌々を苦しめているのは俺自身だ。

俺の存在が、最も苦しめたくない人を苦しめている。

ならば…………こうするしかないじゃないか。

…………君が魔法から目覚めてしまうその前に。

そうして俺は、萌々が眠るベッドへ足を向けた。
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