永遠dream

⑤～悲しい平和～

「まず僕は、人間の血を吸うヴァンパイア。で、人の血はもう100年も吸ってなくて相当飢えてたから君の血を吸った。･･･今のでだいたいわかった？」

「･･････いや、さっぱり。」

まだ根っこも掴めてない。

「そっか、じゃあ質問して？答えられる限り答えるから。」

はあ。

「えと･･･人間の血を吸わないと死ぬの？」

「死なないよ。僕らヴァンパイアはよっぽどのことがない限り死なないんだ。」

じゃあなんで私の血を吸ったのよ！

「ただ･･･動けなくなる。僕らにとって血はエネルギーなんだ。だからそれがないとまるで生きた人形だ。」

その後もレイさんはいろんなことを教えてくれた。
陽の光に弱くて昼は外に出られないこと。
みんなが気づかないだけでこの世界にはたくさんのヴァンパイアがいるということ。
ここで倒れていたところを大家さんに助けられたこと･･････
レイさんの話を聞くうちに私の緊張もほぐれていった。
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