永遠dream
目的地に向かう途中、突然レイに抱きしめられる。
!?
「レィ・・・・・・!?」
声をかけようとすると手で口を塞がれ耳元で小さく聞きなれた声がした。
(静かに。)
あくまで優しいその声から緊張が伝わり私が頷くと、レイは私の口元からそっと手を離す。
恐怖と緊張から唾を飲み込むことさえためらっていると、僅かに葉がゆれる音がした。
ぎゅっと目をつむり、レイにしがみつく。
正面から風が吹き、地を踏む音が聞こえた。
そっと目を開けるとうっすらと影が見える。
そしてその影を赤い格子状のものが覆っていた。
これが・・・レイの能力のひとつ?
――――と、レイの私を抱きしめる力が弱まり貴能も解除した。
「そんなに警戒なさらないでくださいませ。」
不安になって戸惑う中、聞こえたのは女の人の声だった。
「ティアか。」
「はい。ご機嫌麗しゅうございます。よくぞ、お帰りになりました。レイ様、セオ様。貴女は萌々様ですね。存じ上げております。わたくしはティア。一般級ヴァンパイアで、レイ様ご一族の忠臣でございます。」
えぇと・・・
「・・・こん・・・にちは・・・・・・?」
私は輪郭しか捉えられないその人に挨拶した。
「変わった様子は。」
「いいえ特には。しかし本日はサミットがあります故、少し落ち着きがないように思われます。」
「わかった。」
レイは早々に話を切り上げると、その人を置いて歩き出した。
「え、一緒に行くわけじゃないの?」
「あぁ。ティアにも忠臣としての仕事が残ってる。それに頭数は少ないほうがいい。」
なるほど。それもそうか。
!?
「レィ・・・・・・!?」
声をかけようとすると手で口を塞がれ耳元で小さく聞きなれた声がした。
(静かに。)
あくまで優しいその声から緊張が伝わり私が頷くと、レイは私の口元からそっと手を離す。
恐怖と緊張から唾を飲み込むことさえためらっていると、僅かに葉がゆれる音がした。
ぎゅっと目をつむり、レイにしがみつく。
正面から風が吹き、地を踏む音が聞こえた。
そっと目を開けるとうっすらと影が見える。
そしてその影を赤い格子状のものが覆っていた。
これが・・・レイの能力のひとつ?
――――と、レイの私を抱きしめる力が弱まり貴能も解除した。
「そんなに警戒なさらないでくださいませ。」
不安になって戸惑う中、聞こえたのは女の人の声だった。
「ティアか。」
「はい。ご機嫌麗しゅうございます。よくぞ、お帰りになりました。レイ様、セオ様。貴女は萌々様ですね。存じ上げております。わたくしはティア。一般級ヴァンパイアで、レイ様ご一族の忠臣でございます。」
えぇと・・・
「・・・こん・・・にちは・・・・・・?」
私は輪郭しか捉えられないその人に挨拶した。
「変わった様子は。」
「いいえ特には。しかし本日はサミットがあります故、少し落ち着きがないように思われます。」
「わかった。」
レイは早々に話を切り上げると、その人を置いて歩き出した。
「え、一緒に行くわけじゃないの?」
「あぁ。ティアにも忠臣としての仕事が残ってる。それに頭数は少ないほうがいい。」
なるほど。それもそうか。