永遠dream
②〜はばかる支配者〜
そしていよいよ3人になる。
「絆創膏を剥がしなさい。」
その威圧感に押しつぶされそうになりながら私は答える。
「貴方なら、予想は出来てるんじゃないですか・・・?」
わかっていて言っているくせに。
「まあいい。今まで何度血を吸った?」
今度はレイに向かって話す。
「・・・12回です。」
もう、そんなに・・・
というか覚えてるんだ、全部。
「そうか・・・萌々の血は、美味かったろう・・・?」
「・・・・・・」
にやりと笑った男と、質問に答えられないレイ。
見かねたその人はさらに言葉を放つ。
「月に1度のルールだろう・・・・・・?」
・・・そうだったんだ・・・・・・
でも、紅い目をしたレイはあんなに苦しそうなのに・・・
それに、
「私は・・・血を吸われても構わない。」
先程の私の中で渦巻く圧迫感が嘘のように消えていて、私は堂々とそういった。
一瞬にも、永遠にも感じる沈黙が流れる。
「・・・・・・吸いすぎだ。ルールを守れんやつが生きる資格はない。」
そんな・・・・・・!
人間だって、ルールを守らず生きてる人はいるじゃない!
それに、彼が犠牲になった分だけ彼には優しさがあった。
誰よりも誰かを思いやる気持ちが大きいのに。
なのに・・・
「こんなのおかしい・・・・・・!」
私はそう訴えた。
「黙れ。」
その声にびくりと震える。
「私に、意見するな。」
な・・・によそれ・・・・・・
何か言ってやりたいのに恐怖で震えが止まらない。
・・・はは、情けな・・・・・・
そのとき私の手に温かいものが触れる。
レイは、大丈夫だ、とでもいうように小さく微笑んでみせた。
レイにはバレバレ、か。
・・・安心する。
私の震えはいつの間にか止まっていた。
「そんなに一緒がいいか。」
そんな質問に
「「はい!」」
私たちは声を合わせて答えた。
しかし義明さんの言葉に再び衝撃が走る。
「ならば・・・お前は自分の血を飲め。」
え・・・・・・
一瞬何を言っているのか理解出来なかった。
「少しでも飢えを和らげろ。」
レイはまっすぐに義明さんを見て話を聞いている。
・・・・・・
それでもすぐには答えられず無言の時間が続く。
確かに飢えは和らぐのかもしれない。
・・・気分だけでも。
ヴァンパイアの傷はすぐに消える。
けれど・・・
そういうことじゃないでしょう・・・?
私は傷が消えるとしても傷ついて欲しくない。
それに1番傷つくのはレイの心。
その傷は簡単に治せないでしょう・・・?
それなのに、どうしてそんなにも情のないことが言えるのだろうか。
「・・・月1回だ。忘れるな。」
会長は改めてそう言うと、この場をあとにした。
「絆創膏を剥がしなさい。」
その威圧感に押しつぶされそうになりながら私は答える。
「貴方なら、予想は出来てるんじゃないですか・・・?」
わかっていて言っているくせに。
「まあいい。今まで何度血を吸った?」
今度はレイに向かって話す。
「・・・12回です。」
もう、そんなに・・・
というか覚えてるんだ、全部。
「そうか・・・萌々の血は、美味かったろう・・・?」
「・・・・・・」
にやりと笑った男と、質問に答えられないレイ。
見かねたその人はさらに言葉を放つ。
「月に1度のルールだろう・・・・・・?」
・・・そうだったんだ・・・・・・
でも、紅い目をしたレイはあんなに苦しそうなのに・・・
それに、
「私は・・・血を吸われても構わない。」
先程の私の中で渦巻く圧迫感が嘘のように消えていて、私は堂々とそういった。
一瞬にも、永遠にも感じる沈黙が流れる。
「・・・・・・吸いすぎだ。ルールを守れんやつが生きる資格はない。」
そんな・・・・・・!
人間だって、ルールを守らず生きてる人はいるじゃない!
それに、彼が犠牲になった分だけ彼には優しさがあった。
誰よりも誰かを思いやる気持ちが大きいのに。
なのに・・・
「こんなのおかしい・・・・・・!」
私はそう訴えた。
「黙れ。」
その声にびくりと震える。
「私に、意見するな。」
な・・・によそれ・・・・・・
何か言ってやりたいのに恐怖で震えが止まらない。
・・・はは、情けな・・・・・・
そのとき私の手に温かいものが触れる。
レイは、大丈夫だ、とでもいうように小さく微笑んでみせた。
レイにはバレバレ、か。
・・・安心する。
私の震えはいつの間にか止まっていた。
「そんなに一緒がいいか。」
そんな質問に
「「はい!」」
私たちは声を合わせて答えた。
しかし義明さんの言葉に再び衝撃が走る。
「ならば・・・お前は自分の血を飲め。」
え・・・・・・
一瞬何を言っているのか理解出来なかった。
「少しでも飢えを和らげろ。」
レイはまっすぐに義明さんを見て話を聞いている。
・・・・・・
それでもすぐには答えられず無言の時間が続く。
確かに飢えは和らぐのかもしれない。
・・・気分だけでも。
ヴァンパイアの傷はすぐに消える。
けれど・・・
そういうことじゃないでしょう・・・?
私は傷が消えるとしても傷ついて欲しくない。
それに1番傷つくのはレイの心。
その傷は簡単に治せないでしょう・・・?
それなのに、どうしてそんなにも情のないことが言えるのだろうか。
「・・・月1回だ。忘れるな。」
会長は改めてそう言うと、この場をあとにした。