永遠dream
④〜心の支配者〜
場の空気を読んで、セオさんは先に行ってる、と一言残して歩き出した。
母とレイがお互いに向き直る。
「スピネル・レイさん。お会いするのは初めてですね。」
「・・・そうですね。」
「いつも娘がお世話になっています。それと・・・初対面でこんな質問をするのはとても申し訳ないし無神経なのだけれど・・・ええと・・・」
「15年前のこと、ですよね。」
「えぇ・・・。萌々にはもう・・・?」
「いえ・・・僕は萌々がどこまで知っているのかわかりませんでしたし、僕だけの問題ではないので勝手に話していい事とは思えなくて・・・・・・。それに、彼女に余計な心配はさせたくなかったので。」
「そう・・・。言わないでいてくれて・・・萌々のことを大切に思ってくれてどうもありがう。・・・萌々には・・・今日、私の口から伝えてもいいかしら・・・・・・?」
「はい。・・・それが萌々の為になるのなら。それに、被害者は貴女のほうですから。」
「そんな・・・・・・」
母はそれ以上の言葉を飲み込み静かに首を振った。
そして一呼吸置くと、悲しそうに笑ってレイを見る。
「・・・本当に、感謝しているわ・・・・・・。」
それを聞くと、レイも複雑な笑みを浮かべる。
「それでは、そろそろ失礼します。」
そう言ってレイは母にお辞儀をする。
そして私に向き直ると
「おやすみ。」
そう言って優しく頭をなでてくれた。
「うん・・・おやすみなさい・・・・・・。」
私がそれに答えると、レイは闇の中に消えていった。
私は2人の間接的な関係を理解した反面、状況を理解出来ないでいる。
この状況を理解するには話の真相を聞く必要がある。
13年前、何があったのだろうか・・・
母とレイがお互いに向き直る。
「スピネル・レイさん。お会いするのは初めてですね。」
「・・・そうですね。」
「いつも娘がお世話になっています。それと・・・初対面でこんな質問をするのはとても申し訳ないし無神経なのだけれど・・・ええと・・・」
「15年前のこと、ですよね。」
「えぇ・・・。萌々にはもう・・・?」
「いえ・・・僕は萌々がどこまで知っているのかわかりませんでしたし、僕だけの問題ではないので勝手に話していい事とは思えなくて・・・・・・。それに、彼女に余計な心配はさせたくなかったので。」
「そう・・・。言わないでいてくれて・・・萌々のことを大切に思ってくれてどうもありがう。・・・萌々には・・・今日、私の口から伝えてもいいかしら・・・・・・?」
「はい。・・・それが萌々の為になるのなら。それに、被害者は貴女のほうですから。」
「そんな・・・・・・」
母はそれ以上の言葉を飲み込み静かに首を振った。
そして一呼吸置くと、悲しそうに笑ってレイを見る。
「・・・本当に、感謝しているわ・・・・・・。」
それを聞くと、レイも複雑な笑みを浮かべる。
「それでは、そろそろ失礼します。」
そう言ってレイは母にお辞儀をする。
そして私に向き直ると
「おやすみ。」
そう言って優しく頭をなでてくれた。
「うん・・・おやすみなさい・・・・・・。」
私がそれに答えると、レイは闇の中に消えていった。
私は2人の間接的な関係を理解した反面、状況を理解出来ないでいる。
この状況を理解するには話の真相を聞く必要がある。
13年前、何があったのだろうか・・・