永遠dream
  萌々と机を挟んで向かい合い、コーヒーをすする。

どのタイミングで話そうか。

どうやって話し始めようか。

そんなところにまで気を使う。

けれどそれは萌々も同じのようで。

気にしないふりをしながらもこちらを伺っている。

私、もう子どもじゃないから。ちゃんと、受け止めるから・・・・・・。

少し前、ハンターのことを明かしたとき萌々が言ったことを反芻する。

そうだ、この子はもう右も左もわからないような子供じゃない。


  カップを置き、萌々を見る。

萌々はすぐに私の視線に気づき姿勢を正す。

「お母さんの話を聞いてもらっていいかしら。そして萌々の、本当のお父さんの話を。」

萌々の表情から覚悟の色が見える。


「私は・・・貴女を産みたくなかった。」



それを合図に私は話を始めるのだった。
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