永遠dream

②〜命に迫る手〜

少し気を落ち着けてから彼女がいるかどうかもわからないいつもの木陰に戻る。

待っていた姿はそこにあった。

安心と不安が同時に押し寄せた。

何かに勘づいてしまっただろうか。

俺のことが怖くなっただろうか。

なかなか話しかけられずにいると彼女が顔を上げる。

「わっ!びっくりしたぁ!帰ってきたんなら声かけてよ。どこいってたの?」

「ん・・・ちょっとな。」

「ふーん。」

拍子抜けした。

彼女があまりにも普通だったから。

なんだ、俺の考えすぎだったのか。

そこから不安はなくなり俺もまた、彼女とのいつも通りの会話を楽しんだ。
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