永遠dream

③〜引き金を引く手〜

しかし、銃口を向けられたときその考えは変わる。

視界の端に見知った影が映ったのだ。

なぜ、このタイミングで・・・

いや、これでいいのかもしれない。

「逃げろ!!!」

俺は叫んだ。

そして銃から逃げるようにして銃弾をよける。

彼女は唖然としてこちらを見ている。

きっと今までこんな物騒な戦いなんて見たことがないのだろう。

そんな彼女に誰かが死ぬところを見せるわけにはいかない。


君はまだ、何も知らなくていい。


「動け!できるだけ遠くに逃げろ!!もう絶対ここには来るな!!」

引きつった顔のままその場を動かない彼女だったが、それでも震える足を動かして走り出した。
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