永遠dream

｢私･･･帰るね･･･っ｣

動揺を隠しきれないままレイの家を出る。


  知りたかったはずの真実は、良いものとは言い難かった。

レイは自分を責めていたけれど、レイが悪いわけじゃない。

原因はまずその男にある。

男はルールを破り禁忌を犯した。

その行いをしたことで心に傷を負った者の存在に男は最期まで気づくことが出来なかった。

その男にもう少しまともな心があればこうはならなかっただろう。

そんな･･･無差別に殺すなんて･･････

翔とはどんなに心無い人だろう。

そして、その血が私にも流れてる。

レイを傷つけたその男の血が･･････


それなのに、私はどうしてここにいられるだろうか。