永遠dream
家に帰る。

玄関のドアを開けると家には、風の流れが出来ていた。

あれ?
わたし、窓開けたままだったかな?

急ぎ足でリビングに繋がるドアを開ける。

開け放たれた窓。
そこにいたのはレイさんだった。

「え、どうして?」

どうやって入ったの?

 「血で作った結晶を使って内側から窓の鍵を開けたんだ。ヴァンパイアの能力のひとつだよ。」

そう言ってレイさんは自分の指を切って、そこから結晶を出して見せてくれた。

そしてその傷を治すとき、血を一滴も無駄にしなかった。

 「そっか、そんな力もあるんだね。」

………………

レイさんから返事が返ってこない。

今日の彼は様子が変だ。

…………というか、苦しそう……?

レイさんの顔色をうかがった私はあることに気づいた。
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