永遠dream
入学式が終わり、教室では自己紹介が始まっていた。

次は私の番。

高い位置で結った長くて黒いウェーブヘアを確認する。
そして服装も確認。

よし、大丈夫。

私は勢いよく立ち上がると、笑顔で喋った。

「空木 萌々です!好きなことは話すこと!よろしくお願いします!」

沢山の拍手に包まれて席に着く。

今の私、みんなにはどう見えてたかな?
不快な思いさせなかったかな?

「それじゃあ今日はここまで。皆さんさようなら!」

そう言って先生が教室を出ると、みんなは一斉に話し始めた。

「萌々ちゃんってゆうの?私は帆純、ほずって呼んでね!」

そう話しかけてきたのは佐藤 帆純。

薄い茶色のボブに、髪と同じ色の瞳。

小柄でとても可愛らしい、そんな印象だ。

「じゃあ"ほず"!私は萌々でいいよ、よろしくね!」

 「私、由紀!ゆきって呼ばれてる。空木さんは萌々でいいかな?」

そう言ってきたのは黒い大きな瞳に肩までの黒髪をハーフアップにした神原 由紀。

「うん、ありがと!ゆきもよろしくね!」


そうして私には二人の友達ができた。
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