永遠dream
 「――吸って?」

それはまるで合図のように俺の理性を掻き乱す。

俺は萌々の首筋にかぶりついた。


血を吸い終えて冷静さを取り戻すと俺は言った。

「最近、ふらつかないね。」

 「あ…………うん。」

萌々はとっさに答えたものの、不思議そうにしていた。

…………慣れた、のか?

“慣れる”ということはあるのだろうか。

あるのなら、これはまた俺らの世界の発展に繋がるかもしれない。

それと同時にもうひとつ、可能性が浮かぶ。
仮にそうだとしたら本人は気づいてないことになる。

だったら俺からは言わない。

そして…………


             一生、俺のそばにいればいい
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