永遠dream
俺は友人のセオに、今日アパートに来た2人組のハンターについて調べてもらっていた。

俺はパソコンに載っているある文字に目を見開く。

    『明草高校生徒会会長、副会長』

「これ、萌々の学校…………。」

 「そう、そのことで提案があるんだけど。」

セオがまっすぐ俺の目を見て言葉を続けた。

 「高校に通ってみない?」

「え…………?」

俺は、突然の一言に驚きを隠せない。

「あいつらの動向を探るには丁度いいし、社会勉強にもなる。それに何より、あの子を近くで守れるからレイにとっては好都合じゃない?」

「セオ…………まだあいつの名前覚えてないだろ。」

 「う…………。」

「お前はヴァンパイアには珍しく物覚えが悪かった。それで管理人か。聞いて呆れる。人間と同じような暮らし方を続けてるからそうなるんだ。」

でも、提案自体は悪くない。

『萌々を近くで守れる』

我ながら単純だと思うが、今回の提案はそこに惹かれた。

 「悪かったな。せっかくいい提案してやったのに。」

「ごめんごめん。乗るよ、その話。」

 「わかった。編入の手続きはこっちでやっとくね。」

「あぁ、ありがとな。それと…………あいつの名前は『空木 萌々』だ。覚えとけ。」

 「ふーん…………じゃあ俺は萌々チャンって呼ぼうかな?」

「なっ…………お前っ……!」

 「ふっ、ごめん、冗談だよ。空木さんだね、覚えたよ。」

「お前が言うと冗談に聞こえないから困る。」

…………なにムキになってるんだか。

 「防燃薬と、香止水もいる?」

「あぁ、頼む。」

 「OK、手配しとく。」
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