永遠dream

そうして私は孤立した。

それでも私が学校を休むことも、下を向いて歩くこともなかったのは紛れもなくレイのおかげだ。

こんなことになっても、レイだけはたくさん話しかけてくれた。

 「あの約束は無かったことにしてもいいか？」

レイにそう尋ねられて私は約束を思い出す。

 『俺は萌々に極力近づかないようにする』

「…………うん。ありがとう。」

私のわがままで作った約束を、私の都合でなしにしてくれる。

まるで自分のためであるかのようにして…………

私の気持ちも、想いもすべて悟ってそうしてくれるのだろう。

だから私は周囲から孤立しても、独りぼっちになることはなかった。