永遠dream
ある日の帰り道。

学校から10分もかからない距離だけど、私たちは一緒に帰った。
ずっと話しているのに話題は尽きない。

そんな私たちの横を男女が手を繋いで通り過ぎていった。

私は思わずレイを見る。
そして、レイの手を。

レイの真っ白な手はとても綺麗な形だ。

触れたら…………繋いだら、どんな感じなのだろう。

そんなことを考えながら、目線を前に戻した。

――と、手がふわりと温かいものに包まれる。

心臓が高鳴る。

そっとレイの顔を覗きみると、特に照れる様子もなく前を見て歩いていた。
まるでこれが当たり前かのように。

私の目線、バレてたのかな。

そう思うと急に恥ずかしくなり、私は真っ赤になった顔をそらした。

でもやっぱり嬉しくて、優しく握られてるその手にそっと力を込める。


初めて繋いだレイさんの手は、あったかくて、とても安心するものだった。
< 71 / 200 >

この作品をシェア

pagetop