永遠dream

④~悔しい思い~

それから、私はほぼ毎日スリッパと体操服で生活をするようになった。

上靴は姿を消し、制服は着れたもんじゃない。

学校の先生は、それを見て見ぬふりをした。

もう誰も、これを“見せしめ”と思う者はいない。

これは“いじめ”だ。

でも私は、これに屈することは無かった。

いや、正直なところどうでもよかった。
どうでもよくなってしまったのだ。

だって、今の私には友達がいない。
友達がいないのだったら、こんなものは表面的なものに過ぎない。

周りと心の距離が離れているのなら何も感じることはない。


  たまに私の友達だった3人の姿を見かける時がある。

そのときは胸にグッと押し寄せるものもある。

でも私が泣くことはなかった。

…………泣けなかった。

いつからか友達を失わない為に必死で、涙なんて無くしてしまったのだ。

私はこのまま、感情も無くしてしまうのだろうか。

もしそうなってしまったら。

私に…………

ノコルモノハナニ…………?

そう考えると、怖くて仕方なかった。

友達さえいれば、生きていける。

そう思っていたのに、私はその友達さえも失ってしまった。

私の世界は黒く染まった。

希望の光なんて存在しない。


そして、風が吹き荒れる屋上の淵で久しぶりにたった一筋涙を流した。
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