永遠dream

⑥~萌々の思い~

ほずがいじめられてるところが見たくなくて、それでも何も出来なくて、私は本日最後の授業が終わると足早に教室を出た。

中庭で一息つく。

なんとなくあたりを見回すと、屋上に人影を見つける。

よくよく見ると、それはフェンスを超えたほずの姿だった。

私は急いで立ち上がったが、そのときにはほずはもう空を飛んでいた。

7階建ての校舎、私からそこまでの距離100m。

運動音痴な私には…………いや、運動神経が良くても助けることは無理だろう。

けれどどうしても助けたくて私は走り出した。
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