永遠dream
  えぇっと、私はハンターだけどハンターじゃなくて、お母さんはハンターで、お父さんはお父さんじゃなくて、でもお父さんで…………?

  私はホテルの一室で考えを巡らせていた。

先ほど…………涙が乾いた後、母に提案されたのだ。

一緒にホテルに泊まらないか、と。

私は首を縦に振った。

生徒会の人たちと私は同じ、レイの敵。

その事実が私を今の状況に至らせたのだ。

レイに会いたくなかった。

会うのがとてつもなく怖かったんだ。

 …………そうだ。

私はカバンの中から今日1日私の肩に負担をかけたであろうそれを取り出した。

なんとなく必要な気がして、持ってきたのだ。

本当は予感してたのかもしれない。

 ずっしりと重いその銃は、不気味なほどに白く光っている。

その重さが今までの出来事に現実味を与える。

私がこれを使う日も遠くはないのかもしれない。

何を思ったか、私はその銃を構えてみた。

重さに手が震える。

母はこんなのを持って、今まで戦ってきたのだろうか。

        ――――バタン

その音に反応して私はそのままの姿勢でドアに目をやった。

部屋に戻ってきた母は唖然としてこちらを見ていた。

あ、銃…………

私はそっと手をおろし、この銃をもらったいきさつを話した。

母はそう…………とだけ答えた。
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