その手に錠をはめるまで
「もー大丈夫だって!
今は聖もいるし、この任務とか早く終わらせていっぱい遊ぼう! ね!?」
「ん~、響姫がそう言うならいいけど。
でも! 響姫がどうしようもなくなったら言ってね! 絶対だよ」
はいはいと何度も頷きつつ、これからのことについて色々考える。
ま、これからのことって言っても、とりあえずあたしはレイとしてLOCKに行かないといけないんだけど。
「じゃ、聖またね。
学校では敬意をもって三枝せんせーって呼ぶわ」
「響姫に先生って呼ばれると何か頼られてる気になる!
よっし、じゃあ今日は家に帰ってゆっくり休みなさい!
明日からもいい笑顔を見せてくれ~」
かっこいい先生を目指したところ悪いけど、軟派な先生になってるから、それ!
ま、いっか、なんて思ってあたしと萌恵奈は適当に返事をして保健室を後にした。