その手に錠をはめるまで
あたしにそう言ってきたルイは偉そうに微笑む。
「そうですねっ、惚れちゃいそうです!」
うえっ、吐き気がする。
あたしマジでこんなキャラじゃない・・・・・・。
惚れるとか、無理無理。
「え~、心変わり早い~」
ルイがほざいているけど、知ったこっちゃない。
「ルイさんも好きです!」
ああ、機嫌とるような奴じゃないんだって。
「で、俺は早く入って来いと言った」
俺に逆らうのか、みたいな感じでルイを睨んでいる彼。
うーん、俺様すぎて受け付けないかも?
『うまくやっていきたいなら、自分の考えを捨てろ』
急に頭の中に浮かんできた言葉は、あたしに響く。