その手に錠をはめるまで
そのループが、新たな罪を生み出し、新たな恨みを作り出す。
そして、また罪に走る。
そのループは、決して途切れることなく続く。
何度も、何度も。
『上からの命令でした・・・・・・』
少女の父親はゆっくりと語りだす。
くぐもった声は、悔しそうに響く。
男たちは手に持った武器を握り締める。
『逆らうわけにはいかない、絶対的な命令。
それは、あなたたちになら分かるはずです。
逆らえば落とされる。
罪なき者がより増え、罪ある者が捕まらない。
だからあなたたちのRはいつか、私たちが釈放して見せます。』