その手に錠をはめるまで



『笑わせんなっ!


あんたたちに何ができるっていうんだ!


俺らの、俺らのRはっ』



『あんなに優しくて裏表のないRが、なんで捕まらないといけなかったんだ!』



『Rに何かしたら俺たちが許さない。


あんたたちはその見せしめだ。』



そう男たちが言った瞬間、扉にぐさりと斧を突き立てる。


イヤな音がして、扉が砕け散る。



『約束っ、してください!


私たちの娘に手は出さないと。


娘に罪などありません!


どうか、どうかぁっ・・・・・・』



『分かっている、俺たちが恨んでいるのはあくまであんたたちだけだ。


いいや、言うなればあんたたち腐りきった警察だ。


だからあんたたちの言う娘にだけは手を出さねぇ』



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