強引なキスで酔わせて【完結】~二人のその後 更新中
ホテルの
オフィスに帰れば、何事もなかったように部長は席に座っていた。
私、一人だけがドキドキして、何だか損した気分。
その日はそれ以上、何があるわけでもなく定時を迎えた。
残業する仕事もなく、帰路に着く。
「お疲れ様です。お先失礼します。」
上座に座る桐島部長に声を掛け、碧ちゃんとオフィスを後にする。
私達の声に、少しだけ顔を上げ、桐島部長は、「お疲れ。」と短く返事をした。
「あー、今日はなんか疲れた。」
「それはそうですよ。昨日、午前様の仕事だったんですからぁ。」
あーそう言えば、車の中でのキスも、会議室での未遂も、全部、今日じゃん。なんて考えながら、歩いていたら、朝、そこで降ろして貰った歩道の先、見慣れた車が止まってた。
「あ・・・・・・・」
カチャリとドアが開き、中から人も羨むイケメンが出て来た。
「何勝手に帰ろうとしてんの?」
真っ黒いオーラを纏った奏汰が眉間に皺をいっぱい寄せて近づいて来た。
「ごめん・・・忘れてた。」
「あのね、楓・・・」
奏汰の説教が始まろうとしたその瞬間、
「私、楓さんの後輩の、佐々岡碧と言います。」
碧ちゃんが身を乗り出して挨拶して来た。
助かった・・・・
奏汰は女の子には基本優しいから、碧ちゃんにも無碍な態度は取らないだろう。
救世主に感謝!
私、一人だけがドキドキして、何だか損した気分。
その日はそれ以上、何があるわけでもなく定時を迎えた。
残業する仕事もなく、帰路に着く。
「お疲れ様です。お先失礼します。」
上座に座る桐島部長に声を掛け、碧ちゃんとオフィスを後にする。
私達の声に、少しだけ顔を上げ、桐島部長は、「お疲れ。」と短く返事をした。
「あー、今日はなんか疲れた。」
「それはそうですよ。昨日、午前様の仕事だったんですからぁ。」
あーそう言えば、車の中でのキスも、会議室での未遂も、全部、今日じゃん。なんて考えながら、歩いていたら、朝、そこで降ろして貰った歩道の先、見慣れた車が止まってた。
「あ・・・・・・・」
カチャリとドアが開き、中から人も羨むイケメンが出て来た。
「何勝手に帰ろうとしてんの?」
真っ黒いオーラを纏った奏汰が眉間に皺をいっぱい寄せて近づいて来た。
「ごめん・・・忘れてた。」
「あのね、楓・・・」
奏汰の説教が始まろうとしたその瞬間、
「私、楓さんの後輩の、佐々岡碧と言います。」
碧ちゃんが身を乗り出して挨拶して来た。
助かった・・・・
奏汰は女の子には基本優しいから、碧ちゃんにも無碍な態度は取らないだろう。
救世主に感謝!