強引なキスで酔わせて【完結】~二人のその後 更新中
「どこ行くの?」
ただ車を走らせる奏汰に尋ねた。
「んっとね、リッツホテル。」
「リッツホテル?どうして、そんなとこ?」
「あそこのレストラン、美味しいの。で、その後は最上階のバーで飲もうよ。」
「ふーん。」
奏汰は仕事でリッツホテルをよく使うんだ。
けど、きっとそれだけじゃない。
あのホテルをよく使う理由。
それはもう一つ・・・・・
女を連れて行くには格好の場所だと思う。
レストランで食事して、最上階のバーで夜景見て、そのままホテルの一室にお持ち帰り。
そんなフルコースの奏汰の行き付けに、連れて行って貰ったところで何も嬉しくない。
奏汰とこうして一緒に居たって、行き先がそんなとこなら、何も嬉しくない。
いっそ、何の変哲もない、奏汰しか知らないような、定食屋さんだとかラーメン屋さんに連れてってくれた方が何倍も嬉しい。
あ・・・・・
今、私の頭の中で思い浮かんだのは、桐島部長だった。
「楓・・・何考えてんの?」
「え?何にも。リッツなんて奏汰ほんとお金持ちだね。」
「嫌なの?」
「嫌じゃないけど・・・」
「けど、何?」
「しがないOLには手の届かないような夢の世界よ。」
奏汰に考えていることを見透かされたようで動揺した。
はぐらかすのが精一杯で、奏汰の顔を見られなかった。
ただ車を走らせる奏汰に尋ねた。
「んっとね、リッツホテル。」
「リッツホテル?どうして、そんなとこ?」
「あそこのレストラン、美味しいの。で、その後は最上階のバーで飲もうよ。」
「ふーん。」
奏汰は仕事でリッツホテルをよく使うんだ。
けど、きっとそれだけじゃない。
あのホテルをよく使う理由。
それはもう一つ・・・・・
女を連れて行くには格好の場所だと思う。
レストランで食事して、最上階のバーで夜景見て、そのままホテルの一室にお持ち帰り。
そんなフルコースの奏汰の行き付けに、連れて行って貰ったところで何も嬉しくない。
奏汰とこうして一緒に居たって、行き先がそんなとこなら、何も嬉しくない。
いっそ、何の変哲もない、奏汰しか知らないような、定食屋さんだとかラーメン屋さんに連れてってくれた方が何倍も嬉しい。
あ・・・・・
今、私の頭の中で思い浮かんだのは、桐島部長だった。
「楓・・・何考えてんの?」
「え?何にも。リッツなんて奏汰ほんとお金持ちだね。」
「嫌なの?」
「嫌じゃないけど・・・」
「けど、何?」
「しがないOLには手の届かないような夢の世界よ。」
奏汰に考えていることを見透かされたようで動揺した。
はぐらかすのが精一杯で、奏汰の顔を見られなかった。