強引なキスで酔わせて【完結】~二人のその後 更新中
食事を終えて、最上階のバーへ移動する。
窓際の、夜景が一番綺麗な席に通される。
運ばれてくるカクテルは、外の夜景よりも綺麗な色をしていた。
「美味しかった。今日はありがと。」
「そう?良かった。ねぇ、楓、昨日、何かあった?」
「何もないよ。どうして?」
「昨日、やっぱり、部長さんと、キスしてたよね?」
過保護にも度が過ぎる。
私になんか興味の微塵もないくせに、昔から私に男の影がちらつくと、こうやって執拗に入って来る。
「奏汰に関係ない。」
「どうしてそういう言い方するの?」
「だって、私、もう27だよ。私が誰と何しようが、奏汰にとやかく言われる筋合いないでしょ?」
「楓、それ、本気で言ってる?」
「何?奏汰。」
「もういいよ。」
奏汰の真剣な眼差しにドキリとした。
奏汰は昔から私を女として見たことがない。
私以外の女になら容易く手を出す奏汰を、心底嫌いになりたいと思ったこともある。
けど、それは年を重ねれば重ねる程、叶わぬこととなった。
奏汰は私のモノにはならない。
それなのに、私から離れない。
残酷なのに、それでも私はアナタの隣に居続ける。
窓際の、夜景が一番綺麗な席に通される。
運ばれてくるカクテルは、外の夜景よりも綺麗な色をしていた。
「美味しかった。今日はありがと。」
「そう?良かった。ねぇ、楓、昨日、何かあった?」
「何もないよ。どうして?」
「昨日、やっぱり、部長さんと、キスしてたよね?」
過保護にも度が過ぎる。
私になんか興味の微塵もないくせに、昔から私に男の影がちらつくと、こうやって執拗に入って来る。
「奏汰に関係ない。」
「どうしてそういう言い方するの?」
「だって、私、もう27だよ。私が誰と何しようが、奏汰にとやかく言われる筋合いないでしょ?」
「楓、それ、本気で言ってる?」
「何?奏汰。」
「もういいよ。」
奏汰の真剣な眼差しにドキリとした。
奏汰は昔から私を女として見たことがない。
私以外の女になら容易く手を出す奏汰を、心底嫌いになりたいと思ったこともある。
けど、それは年を重ねれば重ねる程、叶わぬこととなった。
奏汰は私のモノにはならない。
それなのに、私から離れない。
残酷なのに、それでも私はアナタの隣に居続ける。