強引なキスで酔わせて【完結】~二人のその後 更新中
さっきから携帯が振動しているのはわかっていた。
奏汰と別れてから、携帯は振動しっぱなし。
奏汰が心配して電話を掛けて来ているんだろう。
自分であんなことをしておいて、何をいまさら連絡してくるんだろう。
私は静かに携帯の電源を切った。
お風呂に入り、リビングへ戻れば、桐島部長が新聞を読みながらお酒を飲んでいた。
その姿も様になる。
見惚れる。
「何をそんなとこに突っ立っている?」
「すみません・・・」
「謝ってばっかりだな。」
フッと笑った部長の顔が、私の心を惹き付けた。
いつもはあまり笑わない部長が零した笑み。
私だけしか知らないだろう。
何だか心が温かくなった。
「寝るか?」
「はい・・・・」
桐島部長の後を着いて桐島部長の部屋に行く。
その大きな背中を眺めているだけで、胸の鼓動は高鳴った。
「入れ。」
桐島部長が部屋のドアを開け、私を中へと促す。
部屋に入れば、そこは桐島部長の香りに満たされていた。
「お前はこっちを使え。」
桐島部長はベッドに視線を移し、私にベッドを使うよう指示した。
「けど・・・」
「お袋がベッドカバーも枕カバーも新しいものに替えたって言ってた。大丈夫だ。」
「そういうわけでは・・・私がお布団で寝ます。」
「いや、良い。俺が寝る。」
「すみません、部長・・・ほんとにすみません。」
本当に申し訳なくて、何度も謝る。
「何度も謝るな。嫌なら初めからお前を連れて来ない。」
桐島部長のその言葉に、私は部長のベッドで、声を押し殺して泣いた。
奏汰と別れてから、携帯は振動しっぱなし。
奏汰が心配して電話を掛けて来ているんだろう。
自分であんなことをしておいて、何をいまさら連絡してくるんだろう。
私は静かに携帯の電源を切った。
お風呂に入り、リビングへ戻れば、桐島部長が新聞を読みながらお酒を飲んでいた。
その姿も様になる。
見惚れる。
「何をそんなとこに突っ立っている?」
「すみません・・・」
「謝ってばっかりだな。」
フッと笑った部長の顔が、私の心を惹き付けた。
いつもはあまり笑わない部長が零した笑み。
私だけしか知らないだろう。
何だか心が温かくなった。
「寝るか?」
「はい・・・・」
桐島部長の後を着いて桐島部長の部屋に行く。
その大きな背中を眺めているだけで、胸の鼓動は高鳴った。
「入れ。」
桐島部長が部屋のドアを開け、私を中へと促す。
部屋に入れば、そこは桐島部長の香りに満たされていた。
「お前はこっちを使え。」
桐島部長はベッドに視線を移し、私にベッドを使うよう指示した。
「けど・・・」
「お袋がベッドカバーも枕カバーも新しいものに替えたって言ってた。大丈夫だ。」
「そういうわけでは・・・私がお布団で寝ます。」
「いや、良い。俺が寝る。」
「すみません、部長・・・ほんとにすみません。」
本当に申し訳なくて、何度も謝る。
「何度も謝るな。嫌なら初めからお前を連れて来ない。」
桐島部長のその言葉に、私は部長のベッドで、声を押し殺して泣いた。