強引なキスで酔わせて【完結】~二人のその後 更新中
私が桐島部長と一緒に出社しても、誰も何も言って来なかった。
昨日から、私が桐島部長と一緒に営業を担当することになったからだろう。



定時後2時間、カフェブースで桐島部長を待つ。
オフィスで待てば、部長に気を遣わせるだけだと、定時に終わった私はカフェブースでドリップされたコーヒーを飲んでいた。


きっと奏汰は部長と一緒に出て来た私に怒るだろう。




「待たせたな。」


それから程なくして、桐島部長がやって来た。



「こちらこそすみません。」
「いや。どうせ同じ家に帰るんだ。一緒に帰れば良い。」
「ありがとうございます。」



二人して社を出る。
やはり、エントランスから、社屋の外を見れば、誰もが羨むほどの綺麗な男がそこに立って居た。



「楓・・・・・・」
「深月はキミと今は話すつもりはないよ。」


私と奏汰の間に入って、桐島部長が言ってくれた。



「こないだから思ってたんですけど、アナタ、楓の何なんですか?」


奏汰の言葉は丁寧だけど、桐島部長に向けられる視線は鋭い。

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