強引なキスで酔わせて【完結】~二人のその後 更新中
「もしもし、奏汰。ごめん。」
『どこにいるの?』
「ごめん、部長に送って貰ってる。」
『俺、行くって言ったよね?』
「ごめん、ほんとにごめん。」
『いいよ、断れなかったんでしょ?部長さんに。』
「・・・うん・・・まぁ。」
『じゃ、気を付けて帰っておいで。』
「うん、ありがと。」


携帯を切って、部長の横顔を伺う。


「彼氏か?」
「いえ、そんなんじゃないです。」
「けど、こんな時間に迎えに来るようなヤツは彼氏じゃなかったら何だ?」
「幼馴染・・・・・」


そう言ってて、何だか虚しくなった。
こんな夜中に私を迎えに来てくれる、それなのに奏汰は私の彼氏じゃない。


いつからだろう。
奏汰に想いを寄せているのは。
きっと、物心ついた時から、私は奏汰のことが好きだったんだ。


と、急に止まった車。
軽い振動に、身体が少し前のめりになる。
と、伸びて来た部長の腕。


その腕は私の顎を捕え、グイと部長の方を向かされた。
と思った刹那、部長の柔らかな唇が、私のそれに重なった。



え・・・・・・・・?

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