強引なキスで酔わせて【完結】~二人のその後 更新中
綺麗な部長の顔が私の目の前にあって、その温かい唇が私のそれに重ねられている。
そんな急展開の状況に、私の脳はついて行けず、パニックになる。


フリーズしている私を余所に、部長の生暖かい舌が私の唇を押しやって、口内へと侵入して来た。
止まった思考に追い付けず、桐島部長の舌は私の口内を犯し続ける。


酸素の行き渡らない脳で、考えるのは、今のこの状況。
どうして私は桐島部長とキスなんかしているんだろう・・・


「っん・・・・・」


甘い吐息が洩れた。
離される唇。


「イイ声で鳴くんだな。」


そう言った桐島部長の口角は妖艶にも上がっていて、何事もなかったように車を発進させた。


桐島部長のキスは手馴れたものだった。
口内を這いずり回る舌は、何人もの女を翻弄したんだろう。
私の奥底の、女の部分が疼いた。





「こんなところで悪いな。」


車が到着したのは、一軒のラーメン屋だった。
路地の裏、ひっそりと佇むそのお店は、私達二人だけを迎え入れるかのように見えた。


「ほら、入れよ。」


桐島部長にそう促され、私は店内へと足を運んだ。



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