強引なキスで酔わせて【完結】~二人のその後 更新中
「なっ!!!」



私の言葉に麗奈さんは大きく目を見開き、怒りを露わにする。



「凌さんはモノじゃありませんよ。だから、あなたから離れたのは凌さん自信の意思。私が横取りしたわけじゃありません。」



自分でもよくわからないくらい落ち着いているなと思った。
こんな言葉がスラスラと口から吐くのは、きっと凌さんをこの人に取られてたくないから。




パシャ




怒りが頂点に達した麗奈さんに、水を掛けられた。
ポタポタと前髪から水が滴る。



「何よ!あんたは凌のことなんか、何にも知らないくせに、そんなこと良くも言えたわね!!この阿婆擦れ女が!!!」



麗奈さんが手を振り翳し、『叩かれる』、と、自らの手を顔の前で身構えたのに、その先は何も起こらなかった。


「あなた誰?離してっ!!」


麗奈さんのその言葉に顔を上げる。
そこには奏汰が麗奈さんの振り上げた手首を掴んで立って居た。



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