強引なキスで酔わせて【完結】~二人のその後 更新中
「何見てんだ?ラーメン屋がそんなに珍しいのか?」


桐島部長とは正反対のこの店の雰囲気。
桐島部長の端正な顔立ちと冷酷な態度から、この暖かな雰囲気が合わない。
どう答えて良いか迷っていたら、


「どうせ、俺には似合わないとでも思ってるんだろ?」


核心を突かれ、答えに詰まる。


「いいさ、そう思っとけ。」


桐島部長はそう言って、店員さんにラーメンを2つ注文した。
私の意見は無視ですか?と、思っていたら、


「ここのラーメンはこれが一番なんだ。」


と、部長が頼んだラーメンが一押しだと教えてくれた。
会社では見せないその顔に、私は一瞬見惚れてしまった。


「何だ?俺の顔に何かついてるのか?」


あまりにも私が見詰めているので、桐島部長が声を掛けて来た。


「いえ・・・・・」
「なら、見惚れたか?」
「なっ!!!そんなことありません。」
「言い切れるのか?」


あまりの衝撃の言葉に、私は俯いてしまった。





「これ食べたら送る。」


部長はそう言った後、何も言わずに黙々とラーメンを食べた。
出て来たラーメンはとっても美味しかった。



その後、一言二言、他愛ない話をした私達は、部長のベンツで自宅マンション前まで送って貰った。



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