強引なキスで酔わせて【完結】~二人のその後 更新中
と、私の中で何かが弾き出した。



この腕が、麗奈さんを抱いた。
この唇が、麗奈さんとキスした。
この身体が、麗奈さんを、愛した・・・・・



私は溢れ出すドス黒い感情と共に、凌さんの腕から弾き飛ばされるように、凌さんを突き飛ばし、凌さんから身体を離していた。


「かえ・・で・・・?」


何が起こったかわからないと言った顔をした凌さんが私の目の前に居た。
私も自分が何をしたのか、咄嗟にわからなくなっていた。


「ごめ・・ん・・な・・さい・・・・」


何をどう言えば良いかわからず、謝罪の言葉だけを言って、凌さんの部屋を飛び出した。
どうして凌さんを突き飛ばしたのか?
どうして凌さんから離れたかったのか?


わからない脳をフル回転させながらも、身体は勝手に凌さんの家から飛び出していた。


背中でお母様の私を呼ぶ声がしたような気がした。


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