強引なキスで酔わせて【完結】~二人のその後 更新中
「言ってないの?桐島さんに。」


この状況からどう考えても、私が凌さんに麗奈さんのことを話していないのは一目瞭然なのに、奏汰は挑戦的な視線を凌さんに向けながら、私に聞く。



「何のことだ?楓。」
「え・・あの・・・」


私の言葉を遮り、奏汰が口を開いた。


「あんたが楓のこと護れないんなら、俺が掻っ攫いますよ。」


その言葉も内容も汚くて、耳を塞ぎたくなる内容だけど、奏汰のその視線だけは真剣で、熱かった。


「何のことだと聞いてる?楓。」


奏汰の声よりさらに低い凌さんの声が、私の鼓膜を響かせた。


「えっと・・・」
「麗奈って言えば、わかるんじゃない?「奏汰っ!!」
「麗奈・・・どういうことだ?」


テーブルを挟んだ向こうに座る凌さんが身を乗り出して、私の肩を掴んだ。


「いっ、痛い。」
「悪い。けど、どういうことだ?楓。」


私の肩から手を離し、ゆっくりと椅子に腰を掛けた。


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