年下の彼♪
意味がわからない。
「好きだから、きちんと手順を踏んでいるんじゃないの?」
「大切にしたくて・・・。壊したくないから」
何かを思い出しているような口ぶり。
「だから、聞いてみたら?この関係が壊れるなんて、有り得ないしね」
沙羅の眉間を緋那の指が押した。
ぐり、ぐり、ぐり・・・。
「ちょ、ちょっと痛いよ!」
半べそかきながら、反抗する沙羅。
「その意気だよ!!」
笑顔で言う緋那。
「がんばれ!」
その言葉に、頷く代わりに笑顔で返した。