年下の彼♪
「いえ。大丈夫です。そんな校則ありませんので」
にこりと、微笑み返す。
「では、行きましょう」
律儀クンの後に付いて行く。
「ここは、昔大名が・・・」
さっきから、町の歴史ばかりしているよ。
正直、聞きたくない。
今は、どうやって誘おうか悩んでいる。
「どう?楽しくない??」
急に、振り向かれた。
「僕、女子と二人きりで歩いたことないからさ。何話せばいいのか、わからないんだ」
少し、照れたように笑う。