年下の彼♪
何やら納得する兄。
「では、行きましょう。藤宮先輩?」
先輩、と言われるとかなしくなった。
何も言えないまま、勝手に連れ去る速水クン。
兄に、何か言いたいのに。
兄は、じっと2人を見ていた。
「ここまで来れば、大丈夫でしょう」
駅から、少し離れた場所。
「ありがとう」
一応礼を言った。
「一体、アノ男は何だ?馴れ馴れしく、沙羅さんのこと呼び捨てで呼ぶなんて」
そう言われると、どきんとした。